【質問】
はじめまして。現在高校2年生で、将来エアラインパイロットを目指しており、航空大学校への受験を大学2年生終了時(約3年後)に考えております。
幼い頃からの夢で、どうしても諦めたくない目標です。
しかし現在、生活の変化もあり、対人不安(視線を強く意識してしまう・人前での食事、電車がつらい等)のような症状が1年以上続いてます。一応学校には通えてます。
今後、病院を受診すべきかどうか迷っています。
現時点では診断・通院歴はありませんが、もし不安障害などの診断が付き、「往生歴あり」という扱いになった場合でも、症状を安定させ、服薬も終了し、航空大学校を受験する頃(大学2年生終了時)には完治してる場合でも航空身体検査での「適合」の可能性があるのかについて、お伺いしたくご連絡差し上げました。
特に以下の点について、可能な範囲でご教示いただけますと幸いです:
1.不安障害等での「診断歴・往生歴」がある場合でも、症状が十分に安定(または完治)していれば、第一次・第二次航空身体検査、もしくはFAA基準等において「適合」となる可能性があるか
2.精神科を受診する前に、AMEの先生に“記録の残らない形で相談だけする”という方法はあるか
3.将来的に航空身体検査で不適合とならないために、現時点で避けるべき行動や注意点があれば、教えていただけると助かります
長文となり恐縮ですが、進路に直結する重大な判断であり、
間違った選択で夢を失うことだけは避けたいと心から願っています。
【回答】
1.不安障害等での「診断歴・往生歴」がある場合でも、症状が十分に安定(または完治)していれば、第一次・第二次航空身体検査、もしくはFAA基準等において「適合」となる可能性があるか
→ 日本の制度では航空身体検査指定医が航空身体検査証明審査会の判定を申請し、その審査会で決定されます。
精神科専門医を受診していただき、病名が不安障害で、内服もなく症状が十分に安定(または完治)していれば適合と判断される可能性はあります。
2.精神科を受診する前に、AMEの先生に“記録の残らない形で相談だけする”という方法はあるか
→指定医の先生によっては航空相談を行っているところもあります。
3.将来的に航空身体検査で不適合とならないために、現時点で避けるべき行動や注意点
→エアラインパイロットは乗員乗客の命を預かっており航空身体検査は急性機能喪失を防ぐ目的に重点が置かれております。
避けるべき行動等はございませんが、心身ともに健康に気を付け、治療が必要なものはきちんとおこなっておいてください。