FAQ(航空身体検査)

脳波異常に関する大臣判定について

【質問】
航空機操縦練習許可証を取得したいのですが中学生の頃交通事故にて車に接触し、脳しんとうを起こしその時医療機関等で受診せず、後遺症等も一切ありませんでしたが先日第1種航空身体検査を受けた所脳波測定にてα波異常として不適合となりました。再検査にてMRIを撮った所脳の一部が循環が悪くなっていると言われました。今度再び航空身体検査を受診し大臣判定申請を出したいと思っているのですが、操縦練習許可証取得の為の合格判定が出る可能性はあるでしょうか。
事故は約10年前で事故当時意識を失ってはおらず又10年間日常生活等に支障をきたす症状等は一切出ていません。また、条件付き合格が出る可能性が有るならばどの様な条件になるのか、教えて頂ければ幸いです。長文失礼致しました。  

【回答】
α波異常というだけでは情報が乏しいので何とも言えない部分がありますが、いったん脳波異常という診断がつくと不適合となり、大臣判定が必要になります。
したがって初回の航空身体検査結果で脳波異常となれば不適合となり、受検先の指定医から大臣判定を申請してもらうことになります。
10年前の事故との因果関係ははっきりしませんが、MRI等の画像、神経内科もしくは脳外科医の診断書、脳波結果等を資料として提出し、審査会で大臣判定となります。
審査会でどのような判定が出るかは委員である専門医の判断によるために予測できませんが、もし条件付き合格となるのであれば、おそらく6ヶ月もしくは12ヶ月おきの脳波検査の提出が必要になるかと思います。

なおある指定医からは、「MRIの所見は別にして、外傷における意識障害がない以上、既往症として問題なだけで適合である。脳波に関してもてんかんがなければマニュアルには適合しているのではないか」という意見もお聞きしました。
もし可能であれば他の指定医を受診すると、違う判断が出る可能性はあります。

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