【質問】
はじめまして。航空身体検査とメンタルクリニック受診歴についてのご相談をさせていただきます。
私は現在会社員として働いておりますが、将来的にエアラインパイロットへの転職を強く希望しております。
幼い頃からの夢であり、どうしても諦めたくない目標です。
しかし現在、生活や職場の環境から、適応障害(月経不順やストレス性の過食、皮膚の発疹)の症状が半年ほど続いております。
今後、心療内科やメンタルクリニックを受診すべきか迷っています。
現時点では診断や通院歴はありませんが、仮に今後「適応障害」などの診断が付き、一時的に通院・治療を受けることとなった場合、
将来的に症状が安定し、通院・服薬も終了し、パイロット採用試験・航空身体検査を受ける時点で完治していた場合でも「適合」と判断される可能性があるのかについてお伺いしたく、ご連絡差し上げました。
特に以下の点について、可能な範囲でご教示いただけますと幸いです:
1. 適応障害等での「診断歴・通院歴」がある場合でも、症状が十分に安定(または完治)していれば、航空身体検査で「適合」となる可能性があるのか
2. 精神科などを受診する前に、航空身体検査指定医の先生に“記録の残らない形で相談のみ行う”という方法があるのか
3. メンタルクリニックを受診せず、産業医による判断で”休職”のみした場合にも航空身体検査の際に考慮すべき事項が生まれてしまうのか。
長文となり恐縮ですが、今後の人生に深く関わる判断であり、誤った選択で夢を諦めることだけは避けたいと心から願っております。
よろしくお願いいたします。
【回答】
1.適応障害等での「診断歴・通院歴」がある場合でも、症状が十分に安定(または完治)していれば、航空身体検査で「適合」となる可能性があるのか
→ 適応障害の診断がつけば審査会。経過によっては審査会でOKになることは充分あります。
2.精神科などを受診する前に、航空身体検査指定医の先生に“記録の残らない形で相談のみ行う”という方法があるのか
→ 指定医に相談した場合、将来的に審査会になる場合は経過をきちんと報告しなくてはならず、「記録に残らない形」というのは考えない方が良いです。
3. メンタルクリニックを受診せず、産業医による判断で”休職”のみした場合にも航空身体検査の際に考慮すべき事項が生まれてしまうのか。
→ 航空身体検査の際、「長期休職の理由を問われる」ことになると考えられ、理由は追及されると考えた方が良いです。