【質問】
レーシック手術をしても航空身体検査に問題ない(実際に適合になっている)上に、このHPにもしっかり記載されているのにも関わらず、何故航空会社はレーシック手術者を積極的に採用しないのでしょうか?
また、先日のFAQに、「現状航空会社においては、ICLが優先される状況等を鑑みると」とあるので、JAPAはこの事実をご存知だと思うのですが、レーシック手術者も平等に採用されるよう、何か提言等を行っているのでしょうか?
問題ないと明記されていて、更に指定医にも相談したところ問題ないと判断されたので手術をして無事に身体検査をクリアしたのに、航空大学校→大手航空会社へは少なくとも直近5年は採用実績がないと聞きました。更に自社養成で入社した方に伺ったところ、周りにレーシック手術を受けた人はいないと聞きました。
航空会社に入って世界中の空を飛ぶことが夢です。レーシック手術を受けたから(特に大手)航空会社に採用されないというのは本当に悔しいし、不平等だと思います。
もしまだ提言等していないのであれば、諸外国の例を元に提言して欲しいです。規約にも「航空の安全確保につとめ航空知識の普及と諸般の調査研究を行い、もって我が国航空の健全な発展を促進する」とあり、JAPAこそが、レーシック手術が問題ないのであればそのように国交省及び航空会社に働きかける機関ではないのでしょうか。
問題がないのにも関わらず採用しない、実績がないということは、CAの身長制限と同様、雇用機会均等法違反のようにも感じます。厚労省に相談すべき内容でしたらその旨ご教示いただけると幸いです。
もし相談窓口を間違っている場合、その旨だけでもご連絡いただけないでしょうか?レーシック手術を受けて身体検査も通過し、全く問題ないのに、採用時に同じ土俵に立つことができないのが心の奥底から悔しいのです。
【回答】
航空会社の入社試験の合否判定は、総合的な能力や適性により判定されます。また、航空大学校においても、同様に合否判定が行われます。
レーシック手術を行なった受験生でも、手術歴・各種検査結果を提出して頂き、内容的に問題無ければ、不利益にはなっていません。レーシック手術を受けて飛んでいる航空会社乗員は、かなりいます。
航空会社の入社試験においても、レーシックを受けていることを不合格の理由にしているところは、無いと思われます。航空会社がそれだけで不合格にはしていないということです。
以前は、マニュアルでレーシックが認められていなかったので、不適合となっていたと思いますが、現在はレーシック手術を認められていますので、身体検査適合となります。ただし、レーシックの場合は将来的に角膜の形状が変わり、矯正が必要となることがあります。レーシック術後に「矯正(=常用眼鏡)が必要な場合は大臣判定が必要」の項目が、航空身体検査マニュアルにありますから、航空会社では、大臣判定のための検査の1日を稼働日にしなくてはなりません。採用試験において、総合的に合格基準に達していれば、1日の検査ですし、大臣判定には100%合格すると思われますから、航空会社は採用する可能性はあります。不合格の理由は、JAPAでは分かりませんが、レーシックだけで不合格には、しないと思われます。あくまでも、各航空会社の採用基準に則り、最終的に合否を決定しているし、会社によっては、航空身体検査マニュアルでは、基準適合でも、いろいろな分野でハードルを高くしている所もあります。特に国際線運航している会社は、乗員の将来の健康管理上の理由で慎重に判断している様です。よって、会社により採用基準が異なる場合があります。
採用試験で、何故自分が不合格になったのか、不合格になって納得が行かないという方は、大勢いらっしゃると思いますが、その理由はJAPAでは、分かりません。どうぞご理解下さいますよう、よろしくお願いします。