FAQ(航空身体検査)

格闘技等の脳波や骨及び靭帯に支障をきたす恐れのあるスポーツは避けた方がよろしいでしょうか。

【質問】
はじめまして。以下の疑問点を医学的視点・見解からお答えして頂きたく、ご連絡させて頂きました。
現在、私は大学4年生でブラジリアン柔術・総合格闘技に取り組んでいるのですが、来年の4月より飛行訓練が始まるのでキャリアを一旦終了させる予定でございます。しかし、今後ライセンス取得後に健康管理として運動は継続したいと考えております。また、現時点では第一種航空身体検査を受診したところ、脳波及び骨や靭帯等に異常はありませんでした。しかし、今後スポーツを行うにあたっては再び格闘技等の脳波や骨及び靭帯に支障をきたす恐れのあるスポーツは避けた方がよろしいでしょうか。
ぜひとも、医学的視点・見解からお答えして頂けたらと思います。お忙しい中大変申し訳ございませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

【回答】
スポーツにおいてなかなか偶発的な怪我を予測するのは、格闘技に限らず難しいところではありますが航空身体検査におけるポイントを挙げさせていただきます。

新規の頭部外傷を認めた場合は、頭蓋内病変がなくても脳波検査の追加検査を行います。
外傷の後遺症の程度によっては、航空業務に支障があると判断された場合は不適合となります。
筋肉トレーニングを継続し体重が増加しBMIが30を超えた場合は追加検査が必要となります。
(これらの詳細については、御自身の指定医にご確認ください)

健康管理目的にて運動を継続する予定との事で、とても良い事と思います。生活習慣病の予防にもなりますので運動は取り入れていただき、長くパイロットとして活躍できるよう食生活を含めた自発的な健康管理を継続してください。

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